- 設計年度
- 1996年
- 規 模
- 鉄筋コンクリート(一部鉄骨)造 地上3階地下1階建
- 受 賞
- 第21回石川建築賞入選
第26回石川県デザイン展 銀賞
第29回いしかわインテリアデザイン賞 - 備 考
- 設計プロポーザル最優秀案
設計主旨
より開かれた親しみのもてる役場庁舎・魅力ある役場の実現、新役場庁舎および隣接して整備される文化創造の 森一帯がこれからの辰口町の新たな風景となることを目指して計画を進めました。 自然採光、通風を考慮し、東西方向に切妻屋根の2棟の建物を雁行配置し、東西に双方で抱え込むように町民ホールを配置します。
町民ホールを中心として、行政部門と議会部門および集会部門を明確に分けたブロック計画とし、 執務空間においてもパブリックスペースとプライベートスペースを明確にしています。 (ここでは両者の中間ゾーン、交流ゾーンとしたコモンスペースを提案しています。
町民ホールは南棟と北棟をブリッジ(廊下)で連結し、吹抜空間とすることで、 水平および垂直方向にも空間的連続性を持たせています。界隈性が生まれることで人々が 同じ建物内にいることを互いに感じ合い、コミュニケーションが生まれやすい空間としています。
正面玄関と広場に面する部分にはコリドー(回廊)を設け、外に向かって開く事で人々を 招き入れる様をイメージしています。コリドーはまちのもつ公共空間のスケールと建築とを連結し、 外部空間と新役場庁舎が一体となり、人々を招き入れる建築を目指す上で重要な役割を果たしています。