- 設計年度
- 2006年
- 規 模
- 鉄骨造 2階建
- 備 考
- 設計プロポーザル最優秀案
設計主旨
松任駅のそばに移転新築された銀行支店です。一般営業部門とローンセンターを有する「銀行店舗」と、 県内各支店の保存書類を納める「文書センター」とを計画敷地にどのように配するかプロポーザル段階で スタディを重ねました。交差点廻りの安全性など現在の状況はもちろんのこと、 新幹線高架の騒音など将来的な環境に考慮しています。
この計画では新しい銀行店舗のあり方として中庭を提案しています。これにより店舗の2つの機能を 緩やかに区分するとともに、採光や通風など執務・営業空間のアメニティ性の高さを獲得しています。
中庭は、ろうきんカラーのブルーから、環境色のグリーンへと変わるグラデーションタイルの壁面としています。 向かい合うギャラリースペースとあわせて、これまでにはない新しい滞在型空間としています。
変化している駅周辺の環境にたいして、「未来へと継承する新しい和のかたち」をテーマとしました。 再生木ルーバーや、竹籤タイルなどの素材・モチーフと合わせて、外観を特徴づける浮き屋根が深い陰影や ライトアップにより朝夕の表情を作り出します。