
工場
KAJI FACTORY PARK
| 分類 | 工場 | 
|---|---|
| 所在地 | 石川県かほく市大崎 | 
| 規模 | 鉄骨造2階建て | 
| 延べ面積 | 約11000㎡ | 
| 備考 | 2025年4月開業 | 
														■設計主旨
繊維の力で未来を紡ぐ「産業観光施設」
カジグループが掲げる「日本の繊維を元気にする」という理念のもと、カジファクトリーパークは地元住民や観光客が楽しめる新しい形の産業観光施設として誕生しました。この施設では、工場見学を中心に、実際の製造過程を知り、製品を身近に感じることができます。建物全体は「工場感」をキーワードに、素材を生かしたシンプルなデザインでまとめ、訪れる方々に繊維産業の魅力を伝えます。
配置計画 強風対策と機能性の両立
内灘砂丘のほぼ頂上に位置する敷地のため、西からの強風を考慮して建物を配置しました。工場は敷地西側に配置され、その背後となる東側に風の影響を和らげるように庭園と駐車場を設けました。駐車場横に「ウェルカムガーデン」、工場前に「オリーブガーデン」という2つの庭が広がり、来場者がくつろげる空間を提供しています。工場動線と来場者動線は明確に分け、安全・機能面にも配慮しています。
平面計画 見る・知る・触れる:魅力的な体験が詰まった内部空間
エントランスには工場で使用される機械(クリール)をシンボリックに設置し、訪問者を建物内へと誘導します。クリールの中央に配置された階段を上がると、2階には見学通路が広がり、自社ブランドの生地であるカジフを使った製品の展示や社員の働いている様子が垣間見え、さらには工場の縦糸の準備工程から布が完成するまでの一連の作業工程を目の当たりにすることが可能です。見学の最後には、自社ブランドの商品を手に取れるショップエリアや、併設されたカフェでゆっくりとした時間を過ごすことができます。社員用の食堂はカフェに隣接しており、社員と来場者がともに利用する温かみのある空間を目指しています。
立面計画 地域を支える建築デザイン
建物の外観は、砂丘の景観に調和する水平線を意識したデザインで、東側のブロック擁壁との調和を図っています。また、当工場の特徴である極細の経糸を表現した木ルーバーには石川県産材を使用しており、繊維産業を通じて地域全体の活性化を目指す象徴的な要素となっています。
■プロジェクトチーム
プロデュース:株式会社method
建築設計:株式会社浦建築研究所
内装設計:ABOUT
ランドスケープ:そら植物園株式会社
パブリックアート:奈良祐希
サイン計画:赤井佑輔
遊具設計:株式会社ジャクエツ
						









 
																									 
																									 
																									 
																									 
																									