加賀いけだ皮膚科

加賀市山代温泉北部で新設開業された皮膚科クリニックの計画です。

敷地は加賀市文化会館の側道を入った閑静な住宅地で、車での来院が多いため敷地前面に広い駐車場を配置しています。

建物は隣接する住宅からも離隔を取り、隣接住宅とクリニックの双方に十分な採光と通風を確保するように配慮しました。また、スタッフと利用者用の駐車場を明確に分けることで、利便性と安全性を高める計画としています。

外観デザインは、周辺の住宅街に調和するようシックな色合いとし、仕上材には下見板張り風のラップウォールを用いることで、立体感と陰影による豊かな表情を創り出し、地域の中で埋もれることなく、患者や地域住民にとって分かりやすく親しみやすい外観となることを目指しました。

平面計画は、初めての来院でも分かりやすくプライバシーにも配慮した構成として、受付を中心に皮膚科診療エリアと美容エリアを明確に分けています。

長時間の滞在が想定される待合スペースは、外が見える大きなガラス面を設けた明るく開放感な空間としました。また、親子での来院も多く想定されることから、小上がりのキッズスペースを設け、脇のハイカウンター席から小窓で子供の様子を伺えるようにし、親子で安心して待ち時間を過ごせるよう工夫しています。

内装は壁を清潔感の高い白を基調としつつ、木目や石目調の床とアクセントカラーの壁を組み合わせるなど、居心地の良い空間としています。また、クライアントの明るく爽やかで貴賓のある雰囲気をイメージした内装で、地域の人々に愛されるクリニックとなるよう、全体のデザインをまとめました。

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